「JSSM秋の学術講演会」のご案内
統一テーマ: 医療介護における安全と情報セキュリティ
医療介護が社会的な課題となっていますが、医療介護における安全性の確保も重要になっています。今回は、医療介護における安全と情報セキュリティを統一テーマとして、この分野に詳しい先生方に講演を行っていただきます。
主 催 日本セキュリティ・マネジメント学会
後 援 ITコーディネータ協会
開催日時 2010年11月29日(月) 14:00−17:00 (13:30開場)
場 所 東洋大学白山キャンパス 2号館 白山スカイホール
(〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20)
対 象 JSSM学会員 + 一般の方
参加費 会員3,000円 非会員5,000円 賛助会員3名まで無料(3名超は会員と同額)
※いずれも事前登録が必要です。
参加費振込先
郵便振替00160-1-262809 日本セキュリティ・マネジメント学会
三井住友銀行 神田支店
普通預金2403456 日本セキュリティ・マネジメント学会
(送料は送金者がご負担下さい)
定 員 100名
申し込み 下記の申し込み先まで、メールにてお申し込みください。
申し込み先 : office@jssm.net
参加申し込みのメールには、@氏名、A所属組織(可能であれば)、B学会員か一般の区別、を記入ください。先着順にて、受付確認のメールをお送りいたします。定員オーバーの場合はご容赦ください。
CPE発行 180分(最大)の継続専門教育(CPE)受講証明書を発行します。
プログラム
開会挨拶 佐々木良一 JSSM会長 |
14:00-14:05 |
講演1 「医療・介護・年金と情報セキュリティ〜誰のために、何のために〜」 |
14:05-15:00 |
講演2 「高齢化社会の救急医療におけるIT活用」 |
15:05-16:00 |
講演2 「医療情報を外部保管するに当たっての安全管理技術に関して」 |
16:05-17:00 |
閉会挨拶 |
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【講演1】
◆講演者:国際医療福祉大学大学院 大熊 由紀子 氏
◆略歴:東京大学教養学科で科学史・科学哲学を専攻。卒業後、朝日新聞社に入社。科学部次長等を経て、1984年から17年間論説委員として医療・福祉・科学分野の社説を担当。大阪大学大学院人間科学研究科教授、日本福祉大学客員教授、佛教大学社会福祉学部客員教授をへて、国際医療福祉大学大学院教授(医療福祉ジャーナリズム分野責任者)。
福祉と医療・現場と政策をつなぐネットワークの志の縁結び係&小間使いを名乗り、「ゆきえにし」のHP、http://www.yuki-enishi.com/
でも発信中。
著書に『「寝たきり老人」のいる國いない国』『恋するようにボランティアを』『福祉が変わる医療が変わる』(ぶどう社)、『患者の声を医療に生かす』(医学書院)、『物語・介護保険』(岩波書店)、『女性科学ジャーナリストの眼』(勁草書房)など。
◆講演概要:スウェーデンを初めて訪ねたのは1972年のことでした。
生まれてすぐにつけられた10桁の登録番号を利用して健康情報がコンピュータに蓄えられていました。
たとえば、血液型、アレルギーや持病の有無、緊急のときの連絡先。
事故で担ぎ込まれ意識がなくても、すぐに治療を始められ、治療の安全性確保に役立っていました。
これまでに浴びた放射線の量まで記録されるときいて感動しました。
1985年デンマークの介護現場を訪ねたときのこと、ヘルパーさんの仕事ファイルの表紙には、
可愛いネズミ(マウス)がついたパソコンのイラストがありました。
一方、わが日本。行政管理庁が1970年、各省庁連絡会議を開き、登録番号制度の検討始めたのですが。。。
【講演2】
◆講演者:WORLD MEDICAL
CENTER JAPAN株式会社 難波 由雅 氏
◆略歴:1974年東海大学海洋学部海洋工学科卒業。同年日本テトラポッド株式会社(現 株式会社不動テトラ)入社。コンサルタント事業部配属。東京港人工海浜計画、横浜港海の公園計画などに従事。1976年株式会社エコー(建設コンサルタント)出向。この間、水理模型実験(徳島空港漂砂実験、関西国際空港 潮流・汚染拡散実験)、全国各地の人工海浜計画・設計、漁港・港湾計画、公有水面埋立て申請書作成、マリーナ計画立案などに従事。1989年日本テトラポッド株式会社企画部配属新規事業に参画。1993(平成5)年4月株式会社SSI日本、取締役(企画部在籍兼務)。1996年同社日本代表取締役(企画部在籍兼務)。2001年株式会社テトラ(旧 日本テトラポッド株式会社)退社。株式会社インコンセプト設立、代表取締役。2002年同社代表取締役会長。NPO法人 沿岸環境保護協会設立、同協会理事長。2006年WORLD MEDICAL CENTER JAPAN株式会社設立、同代表取締役。2006年株式会社インコンセプト退社。
所属団体: 日本沿岸域学会、NPO法人ユニバーサル社会工学研究会、NPO法人海洋研究所、NPO法人 沿岸環境保護協会、NPO法人自然体験活動推進協議会。
著書:『海洋性レクリェーション施設−計画とデザイン−』(共著)、技報堂出版。『海の百科事典』(共著)、丸善株式会社。
◆講演概要:政府のIT戦略本部が今年5月に公表した「新たな情報通信技術戦略」の3つの柱の1つに「地域の絆の再生」があり、この分野的戦略に「どこでもMY病院」構想の実現が掲げられています。これは現在すすめられておりますEMRとEHRの情報を一緒にした個人の医療・健康情報を電子化したPHRを、個人が保有し管理活用することの推進を図るものです。弊社が提供しているワールドメディカルカード(WMC)のサービスは、まさにこの構想を担うものであります。
この高齢化社会の現況おいて、介護を必要とする高齢者を含めた市民にとって、ご自身の医療・健康情報をどのように伝えたら良いのか、その伝達方法の一例と、世界23カ国に普及しているWMCサービスの内容および海外の活用事例をご紹介いたします。
【講演3】
◆講演者:セコム株式会社IS研究所 松本 泰
氏
◆略歴:1984年 UNIX上のビデオテックスの開発、1990年 UNIX上の大規模パソコン通信システムの開発、1994年 各種インターネットサービスの開発、1998年 サイバーセキュリティ事業の立ち上げに従事。2007年 経済産業省商務情報政策局長表彰受賞。現在、NPO法人日本ネットワークセキュリティ協会 PKI相互運用技術WGリーダ、IPA情報セキュリティ分析ラボラトリー非常勤研究員、日本データセンター協会セキュリティWGリーダ。
◆講演概要:これまで、診療録などの医療情報の外部保存を民間事業者に委託する場合、厚生労働省の平成14年の通知「診療録等の保存を行う場所について」(外部保存通知)により、外部保存の目的が、『医療機関等が震災対策等の危機管理上の目的で確保した安全な場所に限る』という制約があった。
しかし、平成22年年2月の厚生労働省の通知「診療録等の保存を行う場所について」の一部改正により、ある一定の条件を満たす場合には、目的に関係なく外部へ保存することが可能となった。外部保存の目的が拡大されたことで、民間事業者における医療情報に関連するビジネスが活発化すると考えられる。
本講演では、こうした医療情報の外部保存の制度の動向とその意義を説明するとともに、これまでに検討されてきた医療情報の外部保存に関連する技術について説明する。